-きゆー(SEピー音)三分クッキング-



性別不問×2

A 糸海(いとうみ)
B 葦谷(あしたに)


M 三分クッキングのような音楽



A「はい。始まりました。キュー(SEピー音)三分クッキング。司会の糸海です。」

B「アシスタントの葦谷です。」

A「では本日は、ボイスドラマをクッキングしていきたいと思います。」

B「よろしくお願いします。」

A「それでは、今回のテーマは」

B「はい」

A「自由!」

B「先生、それだとテーマにならないんじゃないですか?」

A「違うの、ちょっと意味が違うの」

B「あら、どういうことでしょう」

A「自由というテーマでやっていこうと思います」

B「なるほど、自由とは何なのかということですか」

A「若干違いますが、そんなようなものです。では、さっそくボイスドラマを作っていきましょう」

B「はいはい」

A「まず、台本を用意します」

B「先生!台本を用意って、そんな簡単に手に入るわけじゃなし」

A「何でも良いんですよ。今ならネットで無料の台本だってありますし、書店でも台本は売ってます」

B「本屋さんの台本って舞台のとかですか」

A「ラジオドラマのだってありますよ」

B「ただ公開することを目標にしてるなら、ライセンスフリーの物か、自分で作れるほうが望ましいですよね」

A「そうですね。でも、初めて作るならモノは試しに書店に行ってみるのをおすすめします」

B「何故でしょう?」

A「料理に例えると分かりやすいかも知れませんね」

B「料理…ですか。もう例えてるようなものですが」

A「台本はレシピだとして、そのレシピが残念な物だったら料理はどうなりますか?」

B「レシピが残念なら、美味しくない料理になっちゃいますね」

A「そうです。だから、この台本も、もしかしたらあまり口に合わないかも知れません」

B「先生。メタ発言は控えていただいてよろしいでしょうか」

A「失礼。それで、初めて作ったのに美味しく無かったら、葦谷さんはどう思いますか?」

B「そうですね……。多分、自分が分量を間違えたか、とか。多分自分の所為にしちゃいます」

A「それです。良いですね。ナイスアシスタント」

B「ありがとうございます。」

A「まあ、そういった諸々の理由から、最初は既製品をおすすめします」

B「では、先生続きまして」

A「はい、台本を用意しましたら、次にキャストを用意します」

B「先生。だから、そんな簡単に用意出来ませんよ」

A「そうですね。初めてだと、集まったとしても相手に迷惑をかけることがあるかも知れません」

B「トラウマになっちゃいますよ」

A「もし不安なら、一度、キャストを経験するのも良いでしょう」

B「ドキドキしますね」

A「あなたが、ボイスドラマを作る時に、相手は同じような初心者が来るかも知れませんよ」

B「怖いよー、グダグダになっちゃいそうで怖いよー」

A「と、まあ、キャストを集めるのは、ネットで有志を集めたり、友人とワイワイやるのも良いと思います」

B「先生。これは料理に例えないんですか?」

A「そうですね。台本がレシピなら、キャストは米ですね」

B「主食ということですか……。レシピって言っていたので、てっきりオカズの話かと思いました」

A「オカズは演出ですよ。」

B「演出?」

A「そうです。効果音や音楽や演技の指針でより美味しくお米を食べるんです」

B「何を言ってるんですか?」

A「後々わかります、多分。なので、次に進みましょう」

B「わからないけど、わかりました。では、台本とキャストを用意しました」

A「それで、台詞を収録したデータがこちら」



SE ゴトッ



B「なるほど」

A「ようするに御飯が炊けたということですね」

B「美味しく炊けました?」

A「んーどうでしょう。でも、お米だけ食べ続けるのは出来るけど、ちょっと飽きますよね」

B「そうですね。人によるかも知れませんが、やっぱり御飯のお供が欲しいですね」

A「お供が欲しいですか」

B「そうですね」

A「音も欲しい」

B「えっ?」

A「……」

B「……あの」

A「それで用意しましたのが、効果音と音楽です」

B「あ、さっきオカズって言ってたモノですね」

A「そうです。これを、先ほどのデータに足したのがこちら」



SE ゴトッ



B「用意周到ですねー」

A「ただ、このデータは足しただけです」

B「と、言いますと」

A「間が大事なんです」

B「間ですか」

A「間です」

B「あらま」

A「……」

B「いや、先ほどのお返しというか」

A「で、その間なんですけど」

B「聞けよ!」

A「聞いたうえでの対応です」

B「そうですか……。なんか、すみません」

A「いえ、私も反省してます」

B「……あ、そうだ、先生この間っていうのは、料理で言うと何ですか?」

A「ちょっとした味付けみたいな感じですね」

B「ちょっとした味付け……ですか」

A「そうです。お米を炊く時に艶を出すため、ハチミツを入れたり」

B「ほう」

A「オカズに下味を付けるのと同じように、細かく調整していく作業です」

B「じゃあ、キャストの声だけの時にも」

A「調整してます。会話のリズムを出したり、単調になり過ぎないようにリズムを変えたりと色々味付けをしてます」

B「なるほど、効果音と音楽も入れるタイミング……間が大事になるから」

A「素材の味を活かしながら、味を整えていくのです」

B「すごい!それっぽい!!」

A「それっぽいっとは失礼ですね」
B「おっと」

A「さて、これで料理が出来たわけです」

B「おしまいですか」

A「もちろん、こだわろうと思えばいくらでもこだわれます」

B「例えば」

A「中華料理屋でボルシチは出ません」

B「そうですね。え?どういうことでしょう?」

A「適切な場所で公開するのも大事ということです」

B「なるほど」

A「創作料理っていうと中々入りづらい印象ってありますよね」

B「それも人によるとは思いますが、たしかに私もそうですね」

A「○○で優勝した有名人の料理って言うと」

B「入ってみたい気になりますね」

A「やっぱり、人を呼ぶにはそれだけの魅力が無いとなかなか人は集まりません」

B「難しいですか」

A「でも、それは当たり前のことなので、くよくよせず探求することが大事です」

B「探求ですか」

A「友人に試食してもらって好評だったら、そこから話題になって繁盛する店だっていっぱいあります」

B「大きくなっていくのは試行錯誤の繰り返しということですね」

A「継続は力なり!」

B「と、言うわけで、本日は自由にボイスドラマの作り方をお送りしました!」

A「お客さんのお口に合いましたか?少し甘くしすぎたかも知れませんので、次回は塩を多めに……」

B「また、どこかでお会いしましょう。」

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