-嘘を付いた次の日-



総数2人
♂×1
♀×1

A男
B女

朝、目が覚めてダイニングに居る二人。二人は夫婦のようだ

A「おはよう」
B「うん」
A「コーヒーで良いか?」
B「うん」
A「まだ眠い?」
B「うん」
A「あ、良いよ座ってて」

SE B椅子に座る

B「……ねぇ」

Aは台所の方を向くため背中で話す

A「んー?なに」
B「どうしたの?」
A「なにが」
B「なんか……いや、良いんだけどさ」

Aが顔をこっちに向ける

A「どうしたのさ」
B「いや、今朝は何か優しいなって」
A「そうか?そんなことないよ」
B「ふーん」
A「今日はホットケーキ焼くか」
B「うん、好きなんだけどさ」
A「どうした?」
B「突然の優しさは怖いんだなって」
A「俺が優しくしちゃダメなのか」
B「いや、そういうことじゃなくてさ」
A「じゃあ、なに」
B「そのまんま」
A「理由がなきゃ優しくしちゃダメか」
B「逆。理由があるような気がして」
A「……ないよ」
B「あなた、嘘が下手なのよ」
A「何で、俺が嘘付いてることになってるんだよ」
B「だって、鼻」
A「鼻?」
B「鼻がね大きくなるの」
A「違う。俺は、お前が嘘を付いてたんじゃないかと」
B「私が!?なんで?」
A「携帯」
B「携帯?」
A「肌身離さず持ってるだろ」
B「それが?」
A「最近になって、突然だったから」
B「あたらしいアプリを使いこなすのに勉強してるの」
A「そうか」
B「あなたは?」
A「え?」
B「あなたが、昨日の夜に電話してたのは誰?」
A「ああ、同窓会をやるって、連絡が、な」
B「鼻」
A「いや、本当だって」
B「はーな」
A「お前、俺と俺の鼻と、どっちを信じるんだよ!」
B「私は私の勘を信じるわよ」
A「じゃあ、お前の勘はなんていってるんだよ」
B「あなたの鼻を信じたら良いって言ってるわ」
A「わかったよ。……妹だ。昨日の」
B「なんて?」
A「親父が……倒れたって」
B「我慢できてないわよ。鼻」
A「ああ!くそ!俺の鼻め!!」
B「私、これから仕事行くから」
A「待てって。話しの続きを」
B「本当のこと話してくれるようになったらね」

B 出て行く

A 電話をする

A「もしもし。ああ、俺だけど、実は急なんだがこの関係を終わりに……」

外を歩くB

B「もしもし、私。うん、大丈夫よ。あの人鈍感だから」