-藁人形の噂-


夕闇通り探検隊(二次創作シナリオ)
登場人物×4


♂×1
♀×2
不問×1

ナオ(村瀬直樹)

クルミ(椎名久留美)

サンゴ(平内繭)

メロス(犬)/露天商


三人で、犬の散歩中に学校で聞いた噂話を検証している。


ナオ 「サンゴ、ワラ人形の話って知ってる?」
サンゴ「ああ、ついこの間、ナオに使ったけど……もうバレたのか」
ナオ 「え!」
クルミ「サンゴちゃんがお人形さん遊びした話?」
サンゴ「ウソ、ジョーダンだよ。っていうかナオ信じるフツー?」
ナオ 「サンゴがそんなこというからだよ」
サンゴ「ナオがそんなこと聞くから、つい」
ナオ 「……知らないなら良いよ。あまり楽しい話じゃないから」
サンゴ「ニクんでる相手を呪い殺すことくらいしか知らない」
クルミ「サンゴちゃん、ナオ君をニクんでるの?」
サンゴ「そうね……」
ナオ 「やめてよサンゴ」
サンゴ「クルミ、もし呪いたい相手がいるなら呪ってやろうか」
ナオ 「シイナさんは呪いたい相手なんていないよ」
クルミ「ノロノロいたら、どーなるの?」
サンゴ「相手の持ち物でも髪の毛でもいいから」
クルミ「ふんふん」
サンゴ「ワラ人形に入れて、クギを打つの」
ナオ 「サンゴ、シイナさんに変なこと教えないでよ」
サンゴ「クルミが聞くからじゃん」
クルミ「二人ともケンカは良くないのね」
サンゴ「あれ?クルミ、この間付けてたミサンガは?」
クルミ「あれ?……どうしたっけ」
ナオ 「学校に居た時は付けてたよね」
サンゴ「あれあれ?ナオくん良く見てるね」
ナオ 「い……色が今日の服と同じだから覚えてたんだよ」
サンゴ「はいはい、そういうことにしてあげる」
クルミ「クルミのミサンガどこいったー?」
メロス「ワン!」
ナオ 「あれ?」
クルミ「メロスがミサンガ探してくれる?」
サンゴ「犬の手も借りちゃうワケ?」
クルミ「この間はトカゲの手を借りちゃったねえ」
サンゴ「やなこと思いださせないで」
ナオ 「こっちって、もしかして」
サンゴ「もしかして、さっきナオが言ってた話と関係ある?」
クルミ「おっきいトリイ、こんにちわ」
ナオ 「僕がちょっと様子を見に行くから、二人はメロスと待ってて」
クルミ「アイヨ」
サンゴ「はいはい」

SE心音

ナオ 「シロイ……人?」

SE心音 速度アップ

ナオ 「ヤバイ!逃げなきゃ」

SE夕暮れ カラスの鳴く声

息切れするナオ

サンゴ「どうしたナオ、そんな真っ青な顔して」
クルミ「ナオクン汗がスゴイのね」
ナオ 「白い着物を着た人……」
サンゴ「ナオ、もしかして、その人カナヅチ持ってなかった?」
ナオ 「わからないよ。必死だったから」
サンゴ「ワタシの考えが正しいなら、あんたヤバイよ」
クルミ「ヤバイヤバイ!」 
ナオ 「とりあえず、今日は散歩を終わりにして、また明日考えるよ」
メロス「ワン」

M 家庭・夕食の風景〜部屋

M F.O

ナオ 「おやすみなさい」

SE周りで笑い声 霊障が起こっている

SE F.O

サンゴ「ナオ、昨日の夜、大丈夫だった?」
ナオ 「な、なにが」
サンゴ「どっか痛かったんじゃない」
クルミ「ナオクンどこかイタイイタイ?」
ナオ 「別に痛い所なんて無いよ」
サンゴ「あっそ。意外と根性なしね」
ナオ 「……なんの話」
サンゴ「コッチの話。でも、ハンニンは現場に戻るってね」
ナオ 「もしかして、今日も行ってみるの?」
サンゴ「あんた、クルミのミサンガがどーなってもいいの?」
クルミ「どーなってもいいの?ナオクン」
ナオ 「わかったよ」
メロス「ワン」
クルミ「メロスもいいって」
サンゴ「でも、神社の手前でいやがるじゃん」
メロス「ワオーン」
ナオ 「あっ!」
サンゴ「こらこら落ち着け」
クルミ「あれ?今日は、トリイの人、居ないのね」
サンゴ「トリイの人って、ナオが見た白い着物を着た人?」
クルミ「違う違う。トリイの人」
サンゴ「ダメだこりゃ」
ナオ 「ねえサンゴ、やっぱり見に行くの?」
サンゴ「今日は私が行ってあげる」
ナオ 「えっ?」
サンゴ「ちょっと一言だけ言ってやりたくてね」
ナオ 「サンゴやめときなよ」
サンゴ「じゃあナオが言ってきてくれる?」
ナオ 「そんな……」

SE足音

サンゴ「そういえば、どの辺で見たのか聞かなかったっけ……」

SE草のさざめき

サンゴ「あれ、このミサンガ……」

SE心音

SE C.O

クルミ「サンゴちゃんおかえり!」
サンゴ「クルミ、あんたのミサンガあったよ」
ナオ 「えっ!」
クルミ「クルミのミサンガもお散歩してたのね」
ナオ 「でも、これ……」
サンゴ「ワタシが見つけた時から、切れてたよ」
クルミ「これで、お願いがウッシッシ」
サンゴ「そっか、ミサンガは切れると願いが叶うんだっけ」
ナオ 「サンゴ、これどこにあったの」
サンゴ「ケーダイの石段の上」
ナオ 「よかった」
サンゴ「クルミはなんのお願いしたの?」
クルミ「んーと、ケンコーキガン?」
サンゴ「はてさて、どっちのマジナイが強いかな」
ナオ 「サンゴ、もしかしてホントは……」
サンゴ「ところで、ナオの仕入れた噂って結局なんだったの」
ナオ 「えっ、それは、ワラ人形を作って売ってる人がいるって話」
サンゴ「ふーん」
ナオ 「でも、売ってるのは、あの神社の前って聞いてたけど」
サンゴ「居なかったね」
ナオ 「わざわざ人を呪う物を作って売るなんて……」
クルミ「ミサンガ、モトモドシにする」
ナオ 「え?」
クルミ「もう一回お願いお願い」
サンゴ「ナオ、ミサンガってそーゆーもんだっけ」
ナオ 「一回のお願いに一つじゃないかな」
クルミ「それじゃーこのミサンガいらない」
ナオ 「せっかく見つけたのに」
サンゴ「ナオが見つけたわけじゃないじゃん」
ナオ 「そうだけど……」
サンゴ「じゃあ、買ったお店に持ってって、新しいのを買って古いのを渡せば」
クルミ「クルミそうする。そしたらまたクルミのとこに戻ってくる?」
ナオ 「なんか違う気がするけど」
サンゴ「クルミ、そのミサンガどこで買ったの?」
クルミ「んーと、トリイの前のお店」
ナオ&サンゴ「えっ!!」
サンゴ「……じゃあ、とりあえず、今日のとこは帰るわ」

M 家庭・夕食の風景〜部屋

SE テレビのがや

M F.O

SE 電話のベル〜出るサンゴ

SE 微かな女の泣き声

サンゴ「うっとおしいな!!文句があるならハッキリ言えよ!」

SE F.O


クルミ「今度はジョーブなミサンガにするのね」
ナオ 「シイナさん、それじゃあ願いが叶わないよ」
サンゴ「バカだね、叶いにくいから願いって言うんじゃん」
ナオ 「そうかも知れないけど」
サンゴ「ところで、クルミはそのお店覚えてるんだっけ」
クルミ「うん、トリイの前」
ナオ 「見たこと無いけど」
サンゴ「行った時間帯が悪かったんじゃない?」
ナオ 「もしかしたら、勘違いかも知れないし、シイナさん案内してもらえる?」
クルミ「アイヨー」


SE 街の喧騒


クルミ「あっ」
サンゴ「お店あった?」
クルミ「ううん違うのね。トリイの人とキモノの人」
ナオ 「えっ!」
サンゴ「ナオびびりすぎ」
ナオ 「だって……シイナさん、どこにいるの?」
クルミ「二人もきっとモトモドシして仲良しさん」
サンゴ「どういうこと?」
クルミ「んーっと。トリイの人がキモノの人をおんぶしてた」
サンゴ「へーよかったじゃん」
ナオ 「でも、あの女の人、ノロってたんじゃ……」
サンゴ「あ、クルミッ」
クルミ「こーんにーちわー」
サンゴ「あった」
ナオ 「結構色々置いてあるね、あっ」
サンゴ「噂のワラ人形」 ナオ 「すみません。このお店って昨日はありましたか?」
露天商「いや、最近は商品を作ってたから」
サンゴ「ここの商品を全部自分でつくってんの?」
露天商「そうだよ」
ナオ 「なんで、ワラ人形なんて売ってるんですか?」
露天商「なんでって、面白いからかな」
ナオ 「面白いって」
露天商「道具に意味を持たすのは人それぞれでしょ」
サンゴ「そりゃそうだ」
クルミ「クルミきーめた」
露天商「お、お目が高いね。お嬢ちゃんこの前も来てくれたよね」
クルミ「そう、これ、切れちゃったのよ」
露天商「あれ。もう切れちゃった?」
クルミ「うん、切れちゃったから返そうって」
露天商「あー、少し弱く作り過ぎたかも知れないな。良いよ、今回はお代いらない」
サンゴ「あれ、ずいぶん太っ腹」
露天商「うん、この子面白いから」
クルミ「やったー」
ナオ 「今、気付いたんですけど、この商品の素材って」
露天商「ん?全部一緒だよ。ヘンプ」
ナオ 「ワラじゃないんだ……」
サンゴ「ナオはこだわり過ぎなんじゃない?」


SE「藁人形の噂を解決した。」(おどろおどろしい音)


サンゴ「結局道具に罪は無いってこと」
ナオ 「でも、人を呪う道具だから」
サンゴ「人を呪ってるのは人じゃん」
クルミ「ノロノロするのは、めっ!て言うからイヤ」
ナオ 「ボクが言いたいのは、わざわざ人をアオるような物を作らなくてもってこと」
サンゴ「ワタシは全然逆。あれがあるからこれがあるからなんて大人の言い訳じゃん」
ナオ 「サンゴは強いから言えるんだよ」
サンゴ「そうね……そういえば、ナオはあれからどこか痛くなった?」
ナオ 「大丈夫だけど、なんで、そんな嬉しそうに言うんだよ」
サンゴ「クルミは……大丈夫そうね」
クルミ「クルミ、今度は切れないようにミサンガにお願いするのよ」